なおきん、「空母を見学」

「空母ミンスクを見につれてってもらっ

「ねえ、連れてってよぉ!」
「前に約束したじゃないかぁ!」
かねてから、ぼくは「そこ」へ連れて行くよう、深センオフィスのスタッフに、おねだりしてのですが、ようやくポール(深センオフィスで働く中国人)が重い腰を上げてくれました。こうして念願の 「空母ミンスクのテーマパーク」へとGO! さすがは5月5日、「子供の日」っていいもんですね。

「世界随一」とうたわれる、ホンモノの航空母艦を再利用したテーマパーク、「ミンスクワールド(中国名:明思克航母世界)」。 それはローウー駅から車で20分の沙斗角にあります。 車を降りるやいなや、「わぁ!」と駆け出すぼく。いきなり縁石につまずき、"すてーん"ところんで膝小僧をすりむいてしまいました・・・というのは冗談ですが、まあそんな勢いだったと思います。
さっそく入場券を求め、園内へと進む日・中おっさんふたり。

▼ やる気全くナシの、切符売りのお姉さん

はじめ、「マネキン人形」かと思いました


4年ちょっと前に開園したばかりだというのに、そのひなび方はただごとじゃない。 いつも思うんだけど、中国の建物ってどうしてすぐにボロボロになっちゃうんだろう?まるで、1年で5歳も年をとる"奇病"のようだ。 木の枝に引っかかったままのアドバルーン、口が詰まってヘンな方向に水が飛び出ている噴水。 いまじゃ地方の夜店でも売られていないような、"ヘンな動きをするおもちゃ"が並べられた売店。 けっこうりっぱなロシア風の建物が正面にどど〜んと見える。

▼ 木の枝に引っかかったままのアドバルーン


園内の特設ステージでは、アーミールックのお姉さん達が、かっこよく踊ってらっしゃいます。 途端に立ち止まるポール、真剣なまなざしでステージを凝視しています。 オマエ仕事中だってそんな顔したことないじゃないか!

▼ 踊るアーミーダンスのお姉さんたち


この場合、「ミニスカート」がお約束だろーと思いつつ・・・


奥へ進むと突然目の前に、どおぉ〜んと横たわる「航空母艦の巨体」。 全長273メートル。サッカーグランド3つぶんの大きさ。 というよりは、「"新宿センタービル"を真横に置いてみた」、といったほうがわかりやすいでしょうか。 想えばこのミンスク、旧ソビエト海軍最強の航空母艦として、1979年、ウラジオストクへ配備され、日本海オホーツク海へ出現する度に、日本のマスコミは「わぁわぁ」大騒ぎしたもんです。 「ソ連が日本に攻めてくる!」なんて架空小説もたくさん出版されましたね。 こうして日本海オホーツク海をうようよしながら、さんざん日本を韓国を震え上がらせた後、1989年に機関故障のため予備役(引退)となり、結局ソ連崩壊後、スクラップにして韓国へ売られたのでした。しかし、売却先の韓国ではおマヌケにも全焼火災を起こしてしまい、こんどは中国(香港?)の民間企業にたった11億円で売られ、テーマパークへと改造。今に至ります。
そんな数奇な運命をおくった「空母ミンスク」、さっそく見学してみようじゃないか。 なあ、ポール。 よかったなぁ、オマエも来れて。 (実は、連れてきてもらったのはぼく)

▼ 海壁に繋留(けいりゅう)された、空母ミンスクのようす


飛行甲板は、思ったより広く感じる。 戦闘機やヘリコプターなんかも置いて臨場感を出そうとしているけど、実際ミンスクに艦載されてた戦闘攻撃機は"Yak-38フォージャー"っていう垂直離着機で、こんなんじゃないですよー。中国のハナタレ少年やおばちゃんはダマせても、ぼくにはそうはイカのキンタ○。(いかにもオタクな言い方)

□ 飛行甲板のようす



はっはっは、愉快だねえ!

▲ かつて世界最強と言われた「ハインド攻撃ヘリコプター」に搭乗するなおきん、うれしくて仕方ない様子です。

海のオトコを気取ってポーズをとる大きな子供、なおきん。とても、ばかみたいです

甲板を走り回って、疲れたなおきん 「はぁはぁ・・」

▲ 操縦室で、はにかむポール


艦内も広い。 いくぶん天井が低いことを除けば、まるでビルの中にいるみたい。 しかし、こんなのがあると、やっぱり「ここは戦闘艦なんだなぁ」と思いだす。

▼ 艦内のようす


▲ マネキンが情けなさを演出、まるでサンダーバードです

▲ 対空ミサイルがずらりと・・・

▲ 122mm砲弾もずらりと・・・

▲ 船員のシャワールーム、外から丸見えで「いやぁん!」です

▲ 艦長室のようす、さすがにゆったりしてます


さらに艦内では、色々と嗜好がこらしてあり、実際に戦闘になったようすをシュミレートした「空母ミンスク、かく戦えり!!」的な小劇場もあります。本艦が洋上演習中、アメリカ海軍から攻撃を受け、これをレーダー補足し、「なにおぅ、負けるものか!」と、反撃するというものです。

▼ 特設作戦本部のようす

実践さながらに、無線機からの早口のアナウンスや、映像が次々と状況を知らせてくれます。

おっと「被弾」、アラームが鳴り響きます

床が振動して、「びっくりしたな、もー」な観客たち。ポールもドキドキ

慌ただしくアナウンスや警報がびーびー鳴り響き、レッドランプが点灯し、スモークがぶしゅーっと吹き出します。足下ががたがたと揺れ、となりのオバサンが転けそうになってます。それにしてもガキども、うるさい。臨場感が丸つぶれじゃないかっ。(← けっこう真剣に観ているらしい) で、最後はアメリカの潜水艦の魚雷攻撃で、このミンスクが轟沈されるっていうシナリオでした。
結局、沈められちゃうのかよ!( ̄□ ̄;)!!
弱いじゃん、ミンスク


その他、世界の空母のミニチュアが展示された広場や、艦載機格納庫では映画が上映されてました。 中国人を処刑しまくる日本兵ソ連戦車と日本戦車の戦いで、あっさり負けまくる日本軍。 ・・・やっぱり反日映画かよお・・・ガクっ。

▼ 空母博物館では、「太平洋戦争時代の日本の空母」も紹介

ミンスクより少し大きい「空母翔鶴」、太平洋戦争で活躍しました。

▲ 戦争の歴史をパネル展示 
上は原爆についての展示。ていうか、ダレもみてません。おーい、ポール、ちゃんと見なきゃダメだぞ。

▲ 艦載機格納庫のようす
写真はミグ23戦闘機に乗り込もうとするパイロット(の人形)


そんなわけで、1時間半の「空母ミンスクツアー」を終え、テーマパークを後にするぼくたち。 あんな恐ろしい兵器が、中国人の手にかかると、こんなにもマヌケな楽しい軍事ワールドになるなんて、チョット不思議な感じがします。 試しに「ポール、オマエはどれが楽しかった?」って訊くと、

「ダンスしてたオネエちゃん・・・」( ̄‥ ̄)=3 
って、答えてました。


そんなこと、


訊かなくてもわかってたけどなっ


ばきゅーん!

▼ やる気全くナシの園内のおみやげやさん

欲しくねー

くねくねとヘンな動きのお人形さんたち

ひまなダーツやのおねえちゃん、「今晩もおヒマ?」

店員が、ラジコンで遊んでる店内。がら〜んと・・・


最後に、「なんであるんだよ!」なマトリョーシカちゃん、さようなら。


「こどもの日」よ、さようなら。
「こどもの日々」よ、またこんど。




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上海出現妖艶美女のFuyuさんからのご指摘に従い、「マネキンに眉毛」入れてみましたー。

▲Before

▲After
うーむ、なんだか「素朴」なイメージに変身! 女性って、化粧一つでずいぶん変わるんですねー。(化粧じゃ、ないだろ)