眠れない夜

眠れない。
何度も何度も何度も寝返りを打ち、掛け布団をはいでみたり、またかけてみたり、股にはさんだりしながら悶々としている。
加齢臭をまき散らせながら、中年オトコがホテルの一室でひとりこんなふうに悶々としている姿は、いうまでもなく醜い。 場合によっては変態かと思われるかもしれない。 実際、変態かもしれない。
知ったこっちゃない、とにかく眠れないのだ。


ライブ会場の下見を兼ねてバンドメンバー2人とそこで飲み、それからマレーシア料理をつつきながら飲み、さらにオープンテラスのバーで飲んだ。 大した量を飲んだわけじゃないけど、とてもリラックスできていい感じにほろ酔い気分だった。 あれから部屋に戻って、さっさとシャワーを浴びてベッドに潜れば朝までぐっすり眠れたろうに、と思う。

シャワーのあと、閉じられていたパソコンを開いちゃったのがいけなかった。 溜まっていたメールの半分に返事を書き、コメントに返事を書く・・・ そんなことをしているうちに、さっきまでの酔いがすっかり覚めてしまった。 まるで選手交代みたいだ。 「酔い」がベンチに引っ込み、「覚醒」がやる気満々でマウンドに上がる。
そして眠れなくなる。 おまけにお腹も空いてくる。

少し身体を疲れさせようと、屈伸と腕立て伏せと腹筋とスクワットをしてみる。 うっすらと汗をかく。 汗をかいてしまったのでもう一度シャワーをする。

ますます眠れなくなってしまった。

それでもがんばってベッドに潜る。 こんどは枕を股にはさんでみる。 枕を股にはさんだまま、ばったんばったん左右に寝返りを打ってみる。


やはり眠れない・・・
そのうちだんだん 寝なくてもいいや と思えてくる。
早く朝にならないかなあ、
熱いコーヒーと、かりっと焼いたトーストが食べたい


▼ 本日の朝食

(元)近所に新しくできたスターバックスで、ラテとサンドイッチ。 朝からインスタントラーメンが食べられる香港人はすごいなあ、と思いつつ


▼ 本日の夕日


日が暮れるまでここでじぃっと夕日を眺めていました。 思えばここに5年半も住んでいながら、こんなふうにのんびり夕日を見ていた記憶がないなあ、と