ストレンジャー

六福邸でお犬たちの歓迎を受ける

香港に来ると、つい行ってしまうのが 「六福邸」。 
言わずと知れた 「お犬様たちの館」。 
招かれた部屋に入ったとたん、総勢10匹ものお犬たちからの歓迎を受けるのであります。 これまでいろんなおうちへ招かれ、歓迎を受けたことはあるけれど、10匹ものお犬たちがどどどっと集まってきて、足下に群がり、飛びかかり、ソファに押し倒し、ぺろぺろと顔をなめ回されるといった歓迎ぶりが体験できるのはたぶん、世界でもここだけだと思う。

六福邸のおかん、ぶちゃんの教育のたまものであろうこの、「お客様へのおもてなし」は、日港ブロガーたちの間でも有名で、毎度誰かしら訪れている。 この日も、日本から赤メガネさんハム&ケイさんがいらっしゃってました。 
パグを中心に10匹ものお犬たちの歓迎ダンスをしばらく受けた後、ふとみると黄黄(おうおう)くんが、何かをくわえてやってくるのに気づく。 
なんと、くわえているそれは愛玩ゆえにボロボロにはなっていたけど、たしかにぼくが一年前にプレゼントしたおもちゃであった。 彼はそばにごろんと横たわり、おもちゃをくわえたままだまってぼくを見上げるのだった。 聞けば、そのおもちゃは彼の大のお気に入りのおもちゃになっていたのだそうだ。

覚えてくれてたんだなあ・・・
とぼくは感激し、しばらく黄黄の頭をさすり、耳の下をかいてやる。 六福邸に訪れるゲストは、こんなふうにお犬たちに癒され、なごまされ、元気をもらって帰って行くのです。 「また来よう」と。


「ナイスセーブ、黄黄!」

「こんどはわしが日本代表の敵(かたき)をとっちゃる!」

たのんだぞ黄黄。


六福邸を後にしたぼくたちは大好きな仲間たちと一緒にフェリーでラマ島に行き、美味しい海鮮料理をいただいてきました。

■ カニを持ったお店のオジサン

▲ これが・・・

▲ こうなって、美味しくいただきました

お腹いっぱいで幸せに包まれたぼくたちは、折しも天候が悪かったせいか船が揺れるので、酔い止め防止にと「しりとり」しながら香港島へと帰っていくのでした。


仕事の電話もメールも来ない、そもそも「仕事って何だろう?」と思えるくらいにのんびりとした平和な一日が過ぎていきます。
ぼくにとって、かつては日常だった香港。 こうして7ヶ月ぶりの香港は、少しも変わりなくぼくを迎えてくれるのだけど、なにかしら変化を感じさせずにはいられない。 

▲ 新しい香港の風景、フォーシーズンスホテル


それはたぶん、
香港がしだいに非日常へと変わってきていること。 そこに仕事も生活もないぼくは、「たびびと」 のひとりとして存在する。

でもまあいいや、と思う。
ぼくはどの地にあっても 「ストレンジャー」であり、「たびびと」。

いまでは、それに安堵感すら覚えます。
「次はどこへ行こう?」
生きてることが楽しくなるのは、そんなときですね。

 

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