香港は、ドラえもん!?

ドラえもん的香港人、ガイバーに訊く

香港は今日から平常どおり。
黄金週間只中の日本や中国に「いいなあ」と羨望を覚えながらも、どこかそんな状況が楽しい。理由は、「外の連絡にじゃまされず、業務に集中できる」こと。それはほかの香港人スタッフも同じで、オフィスの雰囲気がピリピリしていない。和気あいあいとしたムードが漂っている。

そんなオフィスに、ガイバーという男がいる。初めて彼を知ったのは2年前だが、いまぼく達がこうして東京に会社を起て、香港オフィスで働けるのはほとんど彼のおかげだ。ぼくより7つも年下なのにいつもぼくより年上に見られる「ふけ顔」で、スーツなのに白い靴下を履いてしまうようなタイプだけど、彼のバイタリティにはいつも「香港人の良さ」を見る思いがする。彼はIT技術者だが、同時にビジネスのセンスも持ち合わせていて、「この技術は、あの商売に必要だ」という目的意識をしっかり持っている。時に先走りすぎたり、あきらめがよすぎるところもあるが、概して欠点として後に残さない。
そんなガイバーの周りにはいろんな人が集まってくる。彼には、国籍、年齢、立場、に関係なく人を惹きつけるものがある。 ”チャーミング”なのだ、「あんな顔」してるけど。
ぼくは、彼に惹きつけられる一人として、「その理由」を少し考えてみる。 それは世界中のヒトビトが「香港」に惹きつけられる要因と、どこか似ている気がするからだ。
ガイバーはまず、「あまり怒らない」。CTOという立場にありながら「いばりちらさない」、そして、たぶんコレが一番重要なんだろうけど、「いつも楽しそう」である。 「これこれこういう客層に、こんなビジネスを考えてるんだけど、何かないかな?」と、話しかけると、「これなんかどう?」といって、目の前にアイデアを提示してみせる。 それは、「とんでもない勘違いモノ」だったり、「とっくに思いついていたモノ」だったりするときもあるが、「さあ?わかんねぇ」と応じられるより、1万倍うれしい。 しかも、「そういえばトニーんとこの会社で、そんな製品を開発してたなぁ」と言うがいなや、台北に電話をかけ始める。 そうして北京語でなにやら話した後で、「来週あたり台北に飛んでみない?」と、受話器を置き、鼻毛を一本抜きながら、にっと笑う。トニーの会社の営業部長は、美人で日本語も話すんだそうだ。
「早い」、そしてなんだか「楽しそう」だ
ガイバーはある意味、「ドラえもん」なのだ。 「のび太」役のぼくは、そんな彼につい頼ってしまうが、その結果が、今もこうしてぼくを香港に留まらせる理由になり、他の日本人やアメリカ人を巻き込んで、商売づくりを始めたくなるインセンティブを生む。

「見かけはちょっとダサイけど、なんだか楽しそう」
「これが、香港の魅力なのかなあ」と、彼が吹き飛ばす"鼻毛"を左に避(よ)けながら、思う。

席へ戻り、さっそく彼のポケットからでてきたアイデアを拝借し、ぼくは米国向けの企画資料を作り始める。
こうしている間も、電話で話す彼の大声が、オフィスにコダマする。



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▼ インドカレー

4月28日の日誌で、カレーを取り上げてみると、このブログを見てくれたヒトから次々に、「カレーを食べましたよー」、「おいしかったですよー」と、コメントをいただきました。 すると、やっぱりぼくも食べたくなり、仲間を引き連れ、ランカイフォンのインド料理屋へ。 タンドリーチキン、ラムビンダルー、ほうれん草カレーなどなど・・・、お腹いっぱいになりました。 カレーの連鎖反応ってスゴイですねー。 インド人もびっくりです。