「他人ツッコミ」のゆくえ

naokin_hk2005-02-22

海外、つまり日本語が通じない場所で安心なのは、"他人ツッコミ"がしやすいってこと。 「あのカップル、気色悪いなあ」とか、「なんちゅうファッションセンスやねん!」とか、そういうことを堂々と日本語で言い合っても相手に気づかれずにすむってわけだ。確かに対象は全身ツッコミどころ満載の香港人、ストレス過剰気味の日本人ビジネスピープルのささやかなはけ口として機能しているんだけど(良心の呵責はあるにせよ)、この癖は一時帰国時にもついついでてしまい、非常に焦ることになった。
この癖はぼくだけでなく、友人のA子もそのようで、一時帰国中電車の中で、「このおっさんの頭、ぜったいヅラやで!」とオジサンを前にいつものように口走ったそうな。『しまった・・・!』と思ったときにはすでに時遅く、オジサンは真っ赤な顔してうつむいてしまい、周囲を凍り付かせたまま、次の停車駅で降りてしまったという。

最近はずいぶん日本語を解する現地の人も多いので、香港にいても同様の"ばつの悪さ"を覚えることがある。 喫煙者がだんだん居場所がなくなってくるように、日本語の特殊性を利用したストレス発散方法も、しだいに聖域を失いつつあるのが悲しい。 こうして"他人ツッコミ"のはけ口は、ついには飼っている犬や猫に向けられることになるんだろうなあ。「それで楽しいの?」といわれれば、それまでだけど。

みんな、どんな"他人ツッコミ"失敗談があるのか教えてください。