驚きの『東北人』

羊足にがぶつく!

中国でも『東北地方*1』というと、「田舎」というイメージがある(気に障った方、ごめんなさい)。 先週、中国オフィスのスタッフに、「ぜひ!」ということで連れて行かれたレストラン。その名も『東北人』。
店内の装飾や料理は、「東北地方の田舎料理」がコンセプトとなっているようで、入り口には典型的な農家の部屋が再現されていたり、壁には「農民の英雄:毛沢東」のプロパガンダポスターが貼られている。 純朴そうで赤いほっぺのウエイトレス達も、みんな東北3省から出稼ぎに来ているということだ。
今回の"イラ写"は、そこのレストランで食べた名物料理、「羊の足(正確な料理名忘れた)」です。こういうのがゴロンとてでてくると、さすがに驚く。まるで、「はじめ人間、ギャートルズ」 の世界だ。さらに、同じく名物の魚料理が出されたときは、ダダダッと店員5・6人がぼくたちのテーブルに集まり、せーの!で「健康の歌」合唱する。あまりにも声がでかいので、怒られているのかと思った。なにか悪い事しちゃったのか?と。その後は、運ばれた料理を黙々と食べていたが、突然ぼくらのテーブルにゴキブリが2匹、カサカサと出現。「どわあぁ!!」と大騒ぎのぼくら、騒ぎに駆けつけてきた赤ほっぺウエイトレスは妙に冷静な面持ち。だが、とつぜん何を思ったか、持っていた取り皿を振り上げ、一匹を皿の底でたたきつぶし、もう一匹を火鍋の菜箸でつまみ殺した。唖然とするぼくたちを見下ろして、「さあ、安心して食事をしてください。」とにっこり笑う。純朴そうな赤いほっぺは、どことなく誇らしそうですらある。
しかし、2匹のゴキブリの死骸を前に、何をどう喰えと・・・?

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  • ■ 東北田舎料理 「東北人」

    イメージキャラクターは"とうもろこし君"。ちょっと不安そうな顔がいいです。みんな、ぼくが喜ぶと思って連れてきてくれたのですが、「驚いた」だけでした。すまんが、味もチョットね・・・。店の雰囲気は、多くのツッコミどころがあってグッドなのですが。全国12店舗展開中。
    【東北人(R):中国広東省深セン福田中航北分店】

    *1:遼寧省吉林省黒龍江省の3省をさす。かつて満州1931~1945と呼ばれていた地域