くもり注意報
例年より寒かった香港も、そろそろ暖かくなってきた気配。湿度も80%を超え始め、もうすぐ「暑い春」の到来です。
ということは、やがて気温は30度近くになり、湿度も90%を超える時期まであとわずか。 高温多湿の香港、街全体が銭湯の脱衣場のようです。衣類や風呂場にはカビが生え、じっとり汗ばむわきの下・・・、想像するだにはやくも気分がブルーです。
いっぽう建物の中は、殺人的な冷房がごうごうと・・・、これもやっぱりブルー材料。 どうも香港人は冷やすと空気がきれいになるものと信じているらしく、オフィスなどの公共施設はまさに"冷蔵庫"。別に無菌状態になるわけじゃないのに、困ったモンです。
さてこの室内外の湿度ギャップは、メガネっこの多い香港人を直撃します。建物を出たとたん、ざああっと曇るメガネ、メガネ、メガネ・・・。 この瞬間はホント一見の価値あり。 ビジネスマンも掃除のおばちゃんも、女子高生もハナタレ小学生も、おじいちゃんも孫も、踊るアホウも見るアホウも、みんな目もとが真っ白です。もう、みんながみんな、意味なく興奮しているよう にみえます。
ビルの入り口に向かっているとき、こんな目もと真っ白の人々が中から出てこられると、いうまでもなくたじろきます。しかも、曇ったメガネを拭こうとしませんから、このひとたち。
「前、見えてんのかな?」 ためしにいつか、入り口にバナナの皮を敷き詰めてみたいという欲望がふつふつと。
