バンコクフリーマーケット

バンコクウイークエンドマーケット

バンコク3日目の今日は、ウイークエンドマーケットへ。
BTS(立体高速電車?)Mo Chit駅で降りる乗客のほとんどは、このマーケットを目指す。さっそく午前中からずいぶんとにぎわっている様子だ。日用品から家具、衣類、装飾品、そして屋台などが区分化されたエリアにひしめき合うように出店している。「週末の2日間だけしか開けないなんて・・・」と思うくらいの充実ぶり。店をはさむ狭い路地、モロッコあたりのカスバのようだ。それにしても暑い。目に汗が入る。食べ物の匂いとひといきれ。人間が、商品が、互いを遮り、風の通るすき間を与えない。息が詰まる思いでTシャツを何枚か物色し、のどの渇きに天を仰ぎながら、突然子犬たちの檻に出くわす。
1メートル四方の檻に子犬が8匹、暑いのか、腹をぴたーっと床に押し当て一様にうなだれている。犬、犬、犬、犬、猫、猫、猫・・・そんな檻が所狭しとおかれ、一帯は人の数より動物の方が多い。その一匹に手をさしのべ、かるく頭をかいてやる。まだ視覚がないのか、うつろのまま手の方に鼻先を近づける。鼻が乾いていた。子犬も子猫も言うまでもなくかわいいのだけど、今ひとつ生命力を感じない。どれもぬいぐるみのように見える。いや、本物のぬいぐるみよりもぬいぐるみに見える。けだるそうに子犬がひっくり返る。現実と幻想がでんぐりがえる。


▲檻の中の一匹、珍しそうに周囲を眺め回している。賢そうな犬だ。

ぬいぐるみの一匹が「ケン、ケン」と吠える。かわいい。カメラを向けようとするぼくに、店子のおばさんは「ノー・フォト」とけだるく言う。イノセントな子犬の愛らしさが、そのおばさんの顔をよりグロテスクに引き立てていた。

▼はじめ"おもちゃ"かと思った『子ウサギ飛行隊』

▼ちゃんとひげが動き、鼻をくんくんと・・・本物でした。

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