愛にギャラリーは必要か?

二人の夕暮れ

「恋愛って素晴らしい。」
人類共通の不文律。疑うべくもない。ある日、自分達は恋をしていることに気づく。次の瞬間、見えなかったものが見え、聞こえなかったものが聞こえだす。触れて感じ、匂い、味わう・・・。湧き水のようにあふれる相手への想い。そんな想いのすべてが歌になる。歌は一対(いっつい)の風になり、空を自由に駆けめぐる。不確かな世界、しかし中心にいるのは自分たちで、ぎこちなくもそこを中心に回って回る。遠心力で加速する愛のヨロコビ、いつしか誰かに、周りにいるすべての人に、このヨロコビを伝えたくなる。

でもね・・・。


伝えなくて、いいから!

こちら香港、地下鉄の車内。 なぜこんなにもカップルが多いのでしょうね? 周りの空気を震わすほどのアツいキッス。見てるこっちが恥ずかしい。ていうか、見苦しい。セーヌ河岸トリニタ・ディ・モンティ教会前の恋人達と、いったい何が違うのだろう?
「モテない男のひがみじゃないの?」
あるいはそうかもしれない。しかし、ひがもうにもまず、
うらやましくない

「ハニー、こんなにも愛してるよ」、"優しい"といわれる香港男性、愛情表現にためらいはない。
「ダーリンったらこんなに愛してくれてるの」、"気が強い"といわれる香港女性、愛情を形にしないオトコはオトコとして認めない。
愛情表現ですか・・・ 大いにけっこう!
でも、
可燃性が強いので公衆面前は禁止にて候!
てなわけで、我が党(どの党だよ?)が政権を取った暁には以下の法案を制定します。

『禁煙エリアでの"公衆キッス"は全面禁止。違反者は一人頭罰金5000HKドルとす』

いま、二人の愛が試される5000ドルです。



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