空港までラクラク香港

香港駅でのチェックイン

さいきん、パソコンの調子が悪く、ときどき画面が凍ってしまいます。 
凍る、再起動、凍る、再起動、凍る、あれ?・・・再起不能・・・
まるで、『起動戦士ガンダム』です。「アムロ、逝きまーす!」ってな気分です。 そんなわけで、いまもおそるおそる原稿書いてます。 薄氷を踏む思いでイラスト描いてます。ぼくの人生、いつだって最後まで目が離せません。

そんな『へっぽこ人生観』は、こんど居酒屋でじっくり聞いてもらうとして、「つくづく香港はありがたい」って話題に移ります。
仕事がら、あるいは逃避癖があるので、ぼくは頻繁に空港を利用する。そして、その度に飽きもせず感動しているのが、「市街でもチェックインできるシステム」と、「段差のない連絡通路」。 と同時に、「どうして成田空港ってやつは・・・!?」と、バカ息子を嘆く父親の気分になる。荷物が多いときなど、このバカ息子と隣の坊ちゃんの格差はさらに広がる。
このシステム、「出発時間の100分前*1」と言う制限はあるものの、「香港駅」や「九龍駅」など都心でもチェックインできるから、アリのように重い荷物をえっちらおっちら空港まで運ぶ必要がない。これはつくづくありがたい。東京でも箱崎でチェックインできないこともないが、制限が多すぎるし、そもそも箱崎なんてただの遠回りだ。 香港のシステムは、成田空港だと「新宿駅」や「東京駅」、あるいは「上野駅」。関西空港なら「梅田」や「難波」、セントレア(中部国際)空港なら「栄」と「名駅」それぞれでチェックインできるほどの便利さだ。
香港はエスカレーターが多い。ひとりあたりエレベータ数は、世界一なんじゃないかと思う。おまけに連絡通路は、どこも「つるん」としててキャスターを転がしやすい。 おかげで思いスーツケースを両手に持っていたって、すいすい歩ける。思わず「スケーターズ・ワルツ」や「雨に唄えば」をハミングしてしまうほどだ。
東京でそんな荷物を持っての電車乗り換えは、まるで「女王様のお仕置き」だ。好きな人にはたまらないだろうけど、ぼくなら遠慮したい。 これが世界第二位の超経済大国である首都の実態。 ODAや国連分担金、イラク復興援助金らの、ほんの一部でいいから、こちらをせめて中進国並にしてもらいたい。でないと、みんな「女王様の奴隷」ってな気持ちになる。実際、えっちらおっちら女王アリ様の奴隷になる。外国人だって、歓迎された気分にならないだろう。
上野駅の構内に、大きなスーツケースを担ぎ、よろよろと階段を上る小柄の女性。見かねて、「手伝いましょう」と、大きい方の荷物をひとつ持つ。 その女性は「すいません、すいません」と何度も言う。 「ここが香港だったら良かったのにね・・・」 思わず漏らしそうになるその言葉を、ぼくはゴクっと飲み込んだ。 そんな言葉、彼女には何の役にも立たない。


上りエスカレーターが一本、あればいいだけだ。



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▼ 香港駅周辺のようす

  • 【左写真:空港までの所有時間】
    • 「香港駅から23分、九龍駅から20分、12分おきに運行」とある
  • 【右写真:エスカレーター3基】
    • 駅構内すべてのフロアに設置され、上り下りに大活躍。急いでいるとき、大きな荷物を持っているときは、特に便利。 せっかちな香港人の国民性を反映してか、日本のそれに比べ乗降速度が早め。ぐんぐん上り、ぐんぐん下がる。

*1:SARS時期、エアポートエクスプレス列車本数が減ったため、これまでの"90分前"から"100分前"に変更された。SARS終焉後、列車本数は回復したものの、依然"100分前"のままである。