とほほなJAL

「あわてる乞食はもらいが少ない」
最近の国内航空業界はタイヘンだろうと思う。「のぞみ」が登場した90年代から新幹線に乗客をとられ、焦っているところに持ってきて、03年の東海道新幹線品川駅開業。 各社は熾烈な価格競争でこれに対抗している。 さらに、日本航空はは搭乗手続きのしめ切り時間を、「出発20分前」から「15分」に短縮しようと努力した。
今にして思えば、この「5分短縮」があだになったのでしょう。 以来、目を覆わんばかりの不祥事の連続。「管制官の許可なし離陸」、「非常ドアモードの切替え忘れ」、「翼の損傷の未確認」・・・ 定刻運行90%達成を目標にする上、この「5分間の圧縮」。整備士やパイロット、客席乗務員など関係者の、戦場のようなあわてぶりがわかるというものです。
けれども、「余裕」を失ってまでの「競争」は、「安全」が犠牲になり、結果として「企業の信用」を失なうことに・・・。 残念なことです。
きょうの打ち合わせ後の雑談で、一人のお客さん(A氏)が、「実はね・・・」と話し始めた。
A氏は、羽田の搭乗ゲート付近で、ぼんやりと外を眺めていたという。 夕刻時、陸がそうであるように、空もまたラッシュ時。 次々と飛行機が離陸し、また列をなして着陸する。 しかし、他の機とは明らかに短い間隔で着陸しようと降下してきた一機。JAL機である。やがて機体の車輪が地に着く瞬間、軽く土煙を上げたとき、まだ直前に着陸した機は同じ滑走路を減速中だったという。 バックファイアを吹き上げ、急速減速のときだ。この機はその直後に進入してきたのだ。 このままだとぶつかってしまうのではないか・・・!?
「あぶない!」
と思った瞬間、その機は再び首をもたげ、土煙をそこに残したまま、ふたたび黄昏の空めがけて舞い上がっていった。いわゆる、「タッチ・アンド・ゴー」である。
きっと、アブナイと判断したパイロットは慌てて操縦桿を引き上げたのだろう。
「ぶつかっていたら、1000人くらい死んでたでしょうね・・・」
まちがいないだろう。 満席の747ジャンボが滑走路で「オカマほり」すれば、爆発炎上、あたりは火の海だ。 信号待ちの車に「こつん」とぶつかるのとはワケが違う。
しかしながらこの事件、不思議とニュースにはならなかったという。
「まわりで見ていた人も、『あっ』とか、言ってましたよ。ダレが見てもアレは危なかった・・・」 でも、ニュースになってたら今回の騒ぎじゃあすまなかったでしょうね。 ヘタしたら「責任とって企業解散」である。


ぼくが昨日利用したJAL730(香港-成田)便。
"SARS"の時以来のガラ空(す)き状態でした。


そのときは思わず「ラッキー!」なんてよろこんでましたけど、ホントのところどうだったんでしょうね? 「たまたま」空いていたのか、「だから」空いていたのか・・・!?
香港への帰りももちろんJAL

「空いていて欲しいような、欲しくないような」
道連れは一人でも多い方が、ね。(; ̄ー ̄A ニヤリッ



「しかし、日本人はつくづくナイーブだなあ」とも思う。


中国の航空業者なんて「あの程度」の不祥事、
ニュースにすらなりませんから!

▼ 移動中だって、もちろん「ブログ」りますよー

「なんだよ、インターネットつなげないじゃーん!」とスッチーにからむぼく、エコノミークラスじゃだめなのかなあ。(←バカ)



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