ここはどこの国?

トイレの前で人のじゃま

「ようこそ、日本へ」
と、オマエラらが言っちゃうのかよ!
てな感じで、ぼくを歓迎してくれる10数人の中国男女。日本人はぼくだけである。東京で働いている中国人ビジネスマン&ウーマン、半数は日本語が話せるようだ。
「なおきんさん、東京は何度目ですかー?」
などと言われながら、「さささっどうぞどうぞ」と、ビールが配られ、紹興酒のボトルが次々に空になる。 「寿司が食べたいです」というぼくの要望も空しく、なぜか上海料理の中華レストランに集合。 会場にやや遅れていったぼくは、どこでもドアで「そこだけ中国な空間」へと放り投げられた。
「トリ」だの「ブタ」だの「豆腐」だの・・・、皿が次々に運ばれては小皿に取り分けられ、その上を大声で話す中国人達の口角泡が飛び交う。 「カンプイ!」、「カンペイ!」。瓶ごと燗(かん)されたアツーい紹興酒、杯に口を付けた瞬間、それは溶岩のように、ドロリと胃へ流れ落ちる。
「あいや、なおきんさん、上海人の顔に、似てますねー」と言われ、「どこで、日本語覚えましたか?」とからかわれる。東京にいても香港にいても、ぼくは「異邦人」なのだろうか。
「私たちは経済人です、政治、歴史は政府と学者の仕事です。」
今回一連の"反日騒動"について、王(ワン)社長はそう切り出す。 「今は1920年代ではありません、あのとき日本製品はそれほど重要ではありませんでした。」 と、紹興酒を注いでくれながら、「今は違います。日本製品が無くなって困るのは中国人のほうです」
コピーするものが無くなってしまいますから」と、ウインクする。
さんざん食べ、飲み、しゃべり、肩を抱き、握手をしながら、彼らもまた日本が好きで、中国が好きで、商売が好きで、女が大好きな人たちだ。
宴が終わり店を出ても「わぁわぁ」と誰も帰らない。 そのうち、通りの真ん中で「一本締め」を始める中国人達&日本人の(ような)ぼく。
やがてぼくは、おぼつかない足取りでホテルへと向かう。 気がついたら「やくざ顔の中国人」と肩を組んで歩いていた。 彼は日本語も英語も解さない。だのにかまわず、ずーっとなにやら北京語で語りかけていた。 たじろくほど、その「いかつい顔」を寄せてくる。ぼくは仕方なくニコニコとあいまいに相づちを打つが、この光景、はたから見たらちょっとやばいんじゃないだろうか?
と、ぼんやりしていないほうの頭で考えてみた。

▼ 通りで人のじゃまになりながら・・・

ひと癖もふた癖もある中国人。それでいて、日本人サラリーマンの街、新橋でも特に違和感なくとけ込んでしまう。 現在日本に住んでいると言われている中国人は60万人とも80万人とも言われる。そのうち、登録されているのは35万人*1。 そのほかはいったい・・・!?



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*1:2005年現在、44万人の正規在日中国人、加えて8万人が日本人に帰化しているといわれる