香港地元週刊誌に載る

雑誌に掲載されるなおきん、はたして編

先週取材を受けた記事が、昨日発売の「壹週刊790号」に掲載された。 約1/3ページほどの小さな記事は、よほど注意してみないと、きっと見逃してしまうだろう。

しかし、特集タイトルがスゴイ。
『日本八宗罪』(日本8つの罪への教え) (゜Д゜)!!
特集の冒頭には、「日本の右翼勢力の台頭により、中国侵略の歴史の改ざんが行われ、香港人はコレに抗議しデモ行進した。その高まりの後、我々は香港に住む日本人にリレー取材した・・・」とある。
それに続いて、8人の在港日本人が、「日本の良くないところ」を語って聞かせる。といった構成になっている。トップバッターの年配の男性は、「皇軍は日本市民を惨殺した」といった見出しでドカーンと2ページぶち抜きで登場し、以下、OLや学生、翻訳家たちがそれぞれ、「電車で痴漢が多い」だの、「酔っぱらいが多い」だの、「物価も高いし税金も高い」、または「体面を保つあまり自殺する」だの「トイレで変態が盗聴器しかけるだの」とまあ、日本の恥部を次々に語っている。
そしてぼくの番では、

成田機場、全球最哀(成田空港は世界一しょぼい)】
「ぼくは世界中の空港を飛び回ったが、成田ほどひどい空港はない。それに比べ、香港国際空港サイコー!」
(本人の希望にて内容要約)

一緒に掲載されている「高層ビルをバックに腕組みして立つ男」
なんだか本当に、世界中を飛び回る「凄腕ビジネスマン」に見えてしまってるではないか。
しかし、この男


すっげぇ、むかつくんですけど!(笑)
言うまでもないけど、この記事は雑誌の意図に従って編集されている。たしかに成田は「不便だ」とは言ったけど、「世界一ひどい」とは言ってないし、そもそもこの内容、インタビュー終了直前の5分前にちらっと話しただけのもの。その前に熱弁した、「日本人・香港人の類似性」、「日・港文化比較論」の、50分間はなんだったんだろう? 活字では結局、「語った部分」が語られてなく、「語ってない部分」が"強調"されている。 まるで意志が反転するような感覚。ぼくは、日本八宗罪の一人として登場し、まるで許しを請うかのように、「自国を批判」してみせるのだ。
なんだか、めっちゃサヨクなひとになってます ( ̄□ ̄;)!!
あんな、「本人が見てもむかつく写真」載せてもらうくらいだったら、いっそ、ふざけて撮ってもらった、「M・モンローの"うわぁお!"ポーズ」のほうを掲載して欲しかった。

【ホントにやったM・モンローのポーズ】
こうして、「記事の信憑性、丸つぶし」にして欲しかった。
おそらく、他の7人も同様に、語った多くの内容のうち、不本意にも「日本の恥部を語った部分」のみ、掲載されてしまったのだろう。 この雑誌編集者の意図は、「日本人すべてが、歴史教科書改ざんを支持しているわけではない。」とし、「この8人は香港に移り住んだおかげで、日本の恥部を発見し、今の香港生活に安堵している」としたかったに違いない。
つまり、「なんだか日本はひどいところだな、それに比べれば香港はいいほうだ。なにより、日本人自らがそう言ってるじゃないか」と、香港人読者に想起させたかった。のだろう。
サヨク日本人8人は、こうして香港人愛国心を育む人柱になった
めでたし、めでたし・・・



って、




ふ、ふざけるなぁぁああ! (ノ`Д´)ノ ┻┻ (ちゃぶ台返し)


といいたいところだが、それがメディアの本質でもある。ぼくも、どこかそれを知ってて、インタビューに応じた確信犯でもある。 しかし、メディアが意図して持つこのバイアスを、ぼくは"個人ブログ"ってやつで取り除くことが出来ることを、ほんの少しだけでも証明してみせたかった。


明日の「イラ写」は、そんなブログの社会的価値について書きます。全国のブロガーのみなさん、必読ですよ〜。


 ここをぽちっとしながら、明日を待とう!

▼ 掲載記事のコマ

香港居民、数百万(一部台湾も)の前にさらされた、「なおきん」の おマヌケ写真とその記事。 香港人からは、「八宗罪日人のひとり」としてののしられ、在港邦人からは、「反日非国民」と、やはりののしられることになるのであろうか?