国際会議

単なるビジネス会議参加者もお国を代表

きのう、まあチョットした会議が会社で行われた。 たいしたことのない議題だったのだけど、集まったメンバーがなかなか多彩。
香港人ふたり、中国人、台湾人、マレーシア人、オーストラリア人、英国人、ベトナム人シンガポール人、そしてぼくの日本人の計9カ国10人の参加者。 まるで、先月の"バンドン会議"の様相。 ってことは、
「ぼく、小泉さんの役っすか!?」( ゜Д゜)
・・・なんて気負ってみたものの、国際都市(?)香港で"インターネット関連"の仕事をしていると、どうしてもサービス地域が広がる。 したがって利害関係もそれなりに広域となる。 もっとも香港に進出している日系企業で働いている皆さんにとっては、「よくあることさ」程度のこと。
議長は、以前イラ写にも登場したガイバー。 彼の音頭で集まり、「新サービスをどういった"販売モデル"で展開していくか」っていうありふれた議題にもかかわらず、各人お国柄がでてしまう。
一番元気の良いのが中国代表、呂さん。
「中国が一番マーケットとして大きいのだから・・・」 とえんえん、鼻息の荒い熱弁をふるう。
対する台湾代表の李さん、「しかしトラフィック傷害(回線混雑によるダウン)も多い」 とやり返す。 
「ネットインフラのことを思えば、パイロットケースは我国ですべきだ」と、シンガポール代表、チンクイさん。
「それを言うなら香港だろう」と、前述のガイバー。
ベトナム、マレーシア、オーストラリア代表は、それをいわれちゃ黙るしかない。
もと宗主国大英帝国代表、ローワンは、「マーケットも質も、おれは日本だと思うが・・・」と、ぼくに助け船を出す。 ぼくは、「どうかなぁ・・・?」と苦笑い。
中国代表、呂さんはすかさず、「日本はダメだ!」と立ち上がる。 (なんでだよっ!)とぼくは思うが、とりあえず先を聞こう、


「日本はインターネットセキュリティーが甘すぎるから不適切」



それ、キミんとこの国が仕掛けてるんじゃねえかっ!*1


とは、ぼくは言わない。
「セキュリティ云々より以前に、日本のユーザーは目が肥えすぎているから、納得できるサービスと価格じゃなければ、頓挫する。 まずは香港、シンガポール、台湾、あとは深センの4拠点で、収益のモデルケースを構築してみては?」
と、言ってみる。
実際、日本人は「質」にこだわる、そして「ブランド」にも。これまでの経験から、うちのような新興業者が参入するためには、ブランド力を持つ販社と、そこに納得してもらえる「質」と「収益実績」がなければ、ダメなのだ。 人件費や設備費などのコストも高い。 新ビジネスの実験場にはむかないのだ。

会議は、その後もあっちへ行ったりこっちへ戻ったりと、なかなか着地点がみつからない。 会議そのものは不毛だったが、ぼくはそれぞれのお国柄がでて、けっこう楽しめた。 オーストラリア代表ジェームスは、「別件があるから」と早々に退席し、英語で発言するのがまどろこしくなった、中国、台湾、香港、中華兼代表達は、北京語で細かなスペックについて「わいのわいの」やっている。

しばらく蚊帳の外で、いささか退屈しているローワンは、めんどくさそうに、
「だから、大英帝国がアジアには必要なんだよ」
と、ぼくにウインクする。

「なにおうっ」


今度こそ、ぼくが反撃する番になった。


太平洋戦争も、こうやって始まっちゃったのかな?




 
実は朝からかなり凹み気味、お恵みを・・・

*1:反日ハッカーによる、日本官公庁、日本企業等への、HP書き換えや、サーバーダウンなどの攻撃は、年々増えており、ほぼ常習化している