酸素は効くの？
ここ最近、体調不良です。「思い当たる理由？」 大アリ。 けれどもつい、「もう少しの辛抱だから・・・」と、カラダを酷使してしまう。
「究極のＭ？」、ああ、きっとそれかも？ だって、 「負荷を与えることで人は成長する」っての、本気で信じてたりするし。 「アタマ」も「カラダ」も「ココロ」も甘やかすとね、チョットのことですぐへこたれちゃうから。
でも、へこたれなかった「カラダ」には、ぜひご褒美をあげよう。 するとね、もっと辛いことだって耐えられるようになる。 苦痛と快楽をワンセットにして脳に刻むと、苦痛がそれほどイヤでなくなる。 つまり耐性ができるってことです。 それってやっぱりＭか・・・。
さて今回カラダへのご褒美に選んだのは、"酸素"。 詳しくは知らないのだけど、疲労回復とかにすごくいいってことを、なんかの雑誌で読んだことがある。 そんな"酸素"を効率よく吸収できる「酸素BAR」が香港でも3月にオープンし、以前から一度試してみたかったのだ。 午後のアポが一件、キャンセルになった間隙をぬって、さっそく突撃開始。 どんな機会も、取材を兼ねちゃうところがブロガー魂だ。
「こんにちはー、さっき予約したなおきんです」
「あ、いらっしゃい、お待ちしてましたー」
と、本日取材に応じてくれたのは、上村由美さん。 このお店 「Wing Oxy Bar」 のオーナーさんです。
「うーむ、キレイですねー」
「えー!？マジで？ありがとうございます」
(お店のつもりでしたが、上村さんもキレイで素敵な女性です)
▲ お店入り口(左) / 店内の様子(右)
目の前のカッコイイカウンターに座るやいなや、さっそく酸素の効能とか、サービスメニューとか、いろいろ説明を伺いました。
メニューは主に2つ、「アロマセラピー酸素バー」と「高性能酸素カプセル」。 うーん、なんだか未来世界な耳心地。
カウンターには、カラフルなチューブを鼻に付けた、間抜けなサラリーマンが不思議そうにこちらを見ている。 キミの方がよっぽど不思議くんにみえるけどなっ。
「この人、何やってるんですか?」 (不思議くんを指しながら)
「マイナスイオン濃縮酸素を吸ってるんですよ」
「マイナスイオン」、聞いただけで癒されてしまいそうなこの響き。 コースはそれぞれ、10分、20分と30分が用意されているとのこと。 カウンターバーの目の前には、これまた化学薬品のように色とりどりな瓶がならんでるケースがおいてあります。
「アロマです。 24種類の中から選べます」
▲ カウンターにおかれたアロマ各種
つまり気分に応じて、酸素の匂いを選択できるそうなのだ。 「ライムは元気がでる」、「ラベンダーはリラックス」、「ティーツリーは集中力を高める」などなど・・・。
これが「アロマセラピー酸素バー」だ。 口ではなく鼻から酸素を吸引するので、友人同士で来店してもおしゃべりできるってわけだ。うーん、マクドナルほど・・・。
ところで酸素ってどうしてカラダに良いんですか？」
「ヘモグロビンを酸素が身体の隅々まで運んでくれます」
ぼくがアホ面をしているのを見て、上村さんは説明方法を変える
「具体的にはこんな効果があります」 (お店のパンフレットから)
▼ 濃縮酸素を吸うことで得られる効果
うーん、すごすぎる。っていうか、すごすぎてむしろうさんくさいぞ。もしコレが本当なら、成人病が減りまくり、代わりにで健康美人が増えまくりじゃないか。 そこんとこどうなんでしょう、美人の上村さん？
「人によって症状はいろいろです。 便秘が治ったりする人もいれば、いびきが治ったりする人もいるし、急に視力に変化が出て色鮮やかに周りが見えるってかたもいらっしゃいます」
うーむ、ますますもってアヤしいではないか。
「二日酔いとかならその場で効果のほどがわかりますよ、あと、飲む前にやっておくと、酔い覚めもさわやかです」
なるほど、それでランカイフォンにお店を開いたのか、と納得。
「ぼく、寝不足と病み上がりで身体がだるだるなんですが・・・」
「ならば、酸素カプセルがオススメです。 酸素バーのそれでは不可能な、ヘモグロビン（８ミクロン）が入り込めない毛細血管にまで酸素が行き渡ります。 だから美容や運動能力を高める効果が高まりまるんですよ」
「なんだかわかんないけど、じゃ、それでお願いします。 なにしろ仮眠もとりたいし・・・」
案内されたのは店内奥の個室。 鏡台があり、その横に「寝袋」のような、"カプセル"が横でしぼんでいた。 すすめられるままそれに潜り込む(服は着たまま、まあ脱いでもいいんだけど)と、スタッフが表のジッパーをじわじわと閉めてくれる。 閉所恐怖症の方は辛いかもしれない。 頭の方からしゅーしゅーと酸素濃いめの空気が注入されているようだ。*1 カプセルと言うよりはチューブ型テントといった感じ、マットはなかなか寝心地がイイ。
▲ 酸素カプセルの全貌
テントが完全にふくれあがると、それなりのスペースがある。 本だって読めそうだ。 ぼくはもちろん寝る。ソッコウ寝る。 頭上の通気口からしゅーしゅーと高酸素濃度空気が顔に当たる。 「ああ、酸素だ。ありがたいなー」と、腹式呼吸をしているうちに、5分くらいで眠りについてしまった。
次に目が覚めると、ちょうど終わったようだ。 反射的に時計を見ると、いつの間にか約50分が経過していた。 気圧が元に戻り、テントがふにゃりとしぼむ。 目の前のジッパーがじわわわわーっと開く。 ぼくは解凍されたばかりの冷凍人間のようにぎこちなく起きあがり、カプセルからはい出る。
「どうでした？」と訊かれるが、頭がボケボケでなんともいえない。 きっと短い時間で深く寝入ったからだろう。
そこで身長を測る。 実は酸素が身体の隅々まで行き渡ると、骨の結合部分にも酸素が入り込み、これで身長がのびちゃうんだそうだ。その違いがわかるよう、カプセルに入り込む前にも測定しておいたのだ。
「1.1cm、伸びてますよ」
わっ、スゴイですねー、得した気分ですねー、と喜んでいると、
「2.2cm伸びる方もいらっしゃいます」と上村さん
とはいえ、それ以外には特に何も変わった様子は感じない。 あまりにも良いことばかり聞いてたから、ちょっと拍子抜けしてしまった。正直いって、「これで480ドルは高いなあ」とも思った。
「最初の効果は2〜3時間後にわかります」
上村さんはそういうが、ホントにそうかなぁと、ちょっと懐疑的になってみた。
「朝目が覚めると、さらに違いがわかりますよー」
「もし、効果が出なかったら返金しますよー」とは言ってくれなかった。 当たり前だけど。
▼ 酸素含有量チェッカー
中指を入れると、心拍数と共に酸素濃度がわかる。 ぼくは98だったが、だいたい100くらいまで上がるらしい(平常は95〜96)
料金を払い、笑顔で見送られ店を出たぼく。しかもメンバーズカードも作ってもらった。
最初の変化は「目」だった。 普段コンタクトをしていると、少しだけ重ったるい感じがしていたが、まずこれがすぱっと無くなっていた。 次に頭。 なんというか頭の重さが半分になったように軽い。それと姿勢、背筋や首が「ピンッ」と伸びた感じがする。
やはり驚いたのは朝、目が覚めたとき。 あいかわらず4時間も寝ていないのだけど、「ぱちっ」と目が開いた。 ベッドから足を降ろすと、あっという間にカラダが覚醒した感じが全身にみなぎっている。 古い機械に「油を差した」感じで関節が、すっ、すっ、とスムースに動く。 顔のむくみがとれ、つるんとした感じもする。
「これかあ・・・」 と思った。
▼ お店紹介 「Wing Oxy Bar」 香港店
日本国内では27店舗ある、香港第一号店。 オーナーの上村さんは、以前「日系のクラブ」を経営されていたが、この酸素のすばらしさを「ぜひ香港に広めたい」と、経営権を買い開店にこぎ着けたという。 「いつまでも健康で美しくありたい」、のは彼女も同じ。 ぼくはいつも思うのだけど、「自分自身、信用できない商品を担いで何千万も投資する経営者なんていない」 はず。 だからその製品がイイかどうかは、経営者をみればだいたいわかるのだ。 この点でも、「酸素効果」はホンモノといっていいだろう。 薬物投与やムリな矯正をおこなわず、本来人間が持っている機能をつかって内側から健康になったりキレイになったりできるのなら、コレに勝るものはない、と思う。
あの、"野口英世博士"も言ってました 「全ての病気の原因は酸素不足が原因である」、と。
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▼ 料金
- アロマセラピー酸素BAR
- 10分コース HK$ 45
- 20分コース HK$ 90
- 30分コース HK$ 135
▲ ゆったりとリクライニングソファで酸素を(30分コース)
- 高性能酸素カプセル
- ベーシックコース(55分) HK$ 480
"イラ写を見た"というと、20%ディスカウントしてくれます、というのは冗談で、5月いっぱいまではキャンペーンで20%割引してくれます。 試すなら今月中がお得のようです。
▲ 酸素入りミネラルウオーター(カプセルコースでおまけ)場所 :12/F ，Century Square, 1-13 D'Aguilar Street, Central, Hong Kong
ランカイフォン入り口、スターバックスと同じビルです。
営業時間 : 9:30am 〜 8：30pm (定休日 日曜)
予約番号 : 2151 2071
Wing Oxy Bar Hong Kong ホームページ
* お店や酸素についての質問があれば、どうぞコメント欄に。 上村オーナー自らが答えてくれるかもしれないぞー。
*1:酸素濃度は30〜35%、通常大気中の酸素濃度は20%程度
