スカートめくり

挨拶代わりにスカートめくり

いまの子供たちはやるのだろうか? スカートめくり。
ぼくは小学生当時、ほとんど挨拶代わりにやっていた。 おかげで「終わりの会*1」では、いつも告発され、証言台に立たされ、謝罪させられた。 不思議なことに、スカートをめくられた本人からの告発はほとんどなく、代わりに気の強そうな他の女子が、「なおきんは、A子ちゃんのスカートをめくっていました。よくないと思います。」と、告発していた。
「まちがっても、オマエのスカートだけはめくってやんねー」
と正義感にあふれたその女子を、ぼくはにらみつけた。

「勝負パンツ」 っていうのを大人になってから、ぼくは知った。 思えば当時、「かわいいパンツ」をはいていた女子たちは、めくられても大丈夫なように、準備していたのではないか?

おさな心にも勝負パンツあり

いまよりもずっと透き通った空をしていたその下で、ハナタレ小僧のぼくは、狙った女子のスカートをめくる。 その行為は好意のつもりですらあった。 もちろん、女子にとっては受け入れがたい好意ではあったと思うけど、結果としてこうしてお互いの存在を確認し合った。 しばらくすると、その女子とはこっそり一緒に下校したりする仲になった。

80年代あたりから、「イジメ」は陰湿化しているという。 普段は優等生で先生や親からも好かれる子供が、実はカゲで「イジメ」の首謀者だったりするという。 なんていうか、暗澹とさせられる気分だ。 自分に火の粉がかからないことを承知の上で他人に危害を加えるなんぞ、「いじめっ子」の風上にも置けない行為だ。
正直に告白すると、ぼくは「いじめっ子」の部類だった。 けれども、いじめた分だけ、先生に殴られ、生意気だと先輩に殴られ、目障りだと不良グループにからまれた。 こうして自分自身のカラダで痛みを覚えながら、「いじめていいこと」と「いけないこと」の区別を、自然と学習していたと思う。

「スカートめくり」の風潮が、今の小学生でも残っているのだとすれば、なんとなく日本もまだ救われるような気がするのは、ぼくだけでしょうか? 香港・中国ではそのへん、どうなんだろう?

★ 春風のいたずら 【バンコク英字新聞 The Nation誌】

St.ペテルスブルグ建都市記念日のパレード中のアクシデント。 「チラリズム」はどこの国も共通の関心事のようです。



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*1:終業後、各クラスで毎日おこなわれてた